法外な代金と引き換えにどんな手術も成功させる天才外科医の活躍を描いた、故・手塚治虫さんの「ブラック・ジャック」。AI(人工知能)を使った新作漫画が完成したというのです。
今回の患者は先天的な病気に侵され、身体機能を人工臓器に置き換えてきた女性。病魔は心臓にまで及んでいましたが、それを救うためAIを活用した人工心臓が使われたのですが…。ブラック・ジャックが患者の人工心臓にできた血の塊・血腫の治療に臨みます。
このあらすじは、AIと人間がやり取りするなかで生み出されました。
TEZUKA2023 手塚眞総合ディレクター:「生き物の命の尊厳という、まさにブラック・ジャックの中心テーマであると同時に手塚治虫作品の最も核になるテーマ。これはAIの作り出したストーリーの時点でそれが中に入っていた」
AIには作画も行わせていますが、生成された絵の著作権の問題から今回は人が描き直しています。
一方で、AIが作れなかったものも…。
TEZUKA2023 手塚眞総合ディレクター:「感情ってすごく抽象的なもので、実はデータ化できないんです。そこはAIが作ってきたストーリーに加えなければいけないんです」
AIと人がタッグで生み出した「ブラック・ジャック」の新作は22日発売の漫画雑誌に掲載されます。
[テレ朝news]